らくうのBlog

LGBTQ+関連のあれこれ

同性愛について言ってはいけない言葉は?表現の自由は?(2)

 

racoo.hatenadiary.jp

上記記事の続き…

 

話題を変えて「とはいえ、気持ち悪いって思うのは普通だろ」ということについて考えてみましょう。前述の通り、内心の自由は認められているので、悲しいですが否定はしません。ただ、論理的に考えてそれって本当に正当性がありますか?

 

先日、テレビに同性愛者が出演した際に「気持ち悪い、鳥肌が立つ、スポンサーは何を考えているの?」という発言を目にしました。

 

同じような嫌悪感を抱き、スポンサー企業の好感度が落ち、売り上げが下がる影響はないとはいえないでしょうね。その反面、例えばLGBTQ+当事者の中には応援してくれたと感じ、好感度が上がり、売り上げが上がる影響もあるでしょうね。もちろん当事者に限らず、同性婚に反対している人に嫌悪感を抱く人の好感度も上がるでしょう。

 

また投資の分野においては、近年「ESG投資」が注目されています。環境・社会(人権)・ガバナンスに配慮した企業に投資しようということです。企業がそういったことに取り組んでいることをアピールするのは、ESG投資を意識している面も大きいでしょう。

 

よって、むしろ企業の方から放送局側に依頼があったと考えても、おかしな話ではないと思います。(同性婚関連でという直接的な依頼でなくとも、ESG投資関連でという依頼であれば十分に考えられると思います)

 

それでも出演することが許せないと考える人は、次のようなことに気を付けられると良いかと思います。
https://twitter.com/kruchoro/status/1295092969427460096
https://www.hanshin-cl.com/word/word017.html


「男と男のキスを思い浮かべると鳥肌が立ちます」を理由に「男性同性婚カップルなんて出演させるな」という論理は本当に正当性があるのでしょうか?例えば芸能人の年の差婚が話題になりますが「●●(高齢男性芸能人)がキスやそれ以上の行為をしてると思うと鳥肌が立つ、こんな奴をテレビに出すな」という意見に正当性があると思いますか?私はそんな想像をしてる人こそ気持ち悪いと思うし、そんな事を表明するなと思いますね。

 

まともな人は他人のキスやそれ以上の行為を想像することに正当性を主張しません。鳥肌が立つようなケースであれば尚更。仮に想像してしまったとしても想像した自分を反省します。反省もせずに相手側を批判なんて微塵も正当性がありません。

 

よく「時代に合わせて感覚のアップデートをしましょう」といわれますよね。そういった言説に「うるせー!」と思う人もいるでしょう。すべてを鵜呑みにするのは問題がありますが、自分の感覚と違う事がどういった根拠で言われているのか、その根拠の正当性も調べずに、自分は絶対に間違っていないことを土台に物事を考えるのは非常に危険だと思います。そういう人達をみると、いまだにウサギ跳びを有用だと思ったり、夏の運動中に水を飲まない事が正しいと思ったり、あまつさえ天動説が正しいと思ってる人と大差ないなと思ってしまいます。実際、科学的に否定された後でも「いや俺らはウサギ跳びで、水を飲まず、根性を鍛えて強くなったんだ!実際に優勝もした!」というような主張をよく見ました。この意見、現在だとどの程度通用するでしょうか…。科学が万能だとは言いませんが、少なくとも科学的に明確に否定されている事を信じている人はどうかと思ってしまいますね。

 

この辺については、前ページ同様、下記の記事もご参照ください。

 

racoo.hatenadiary.jp

racoo.hatenadiary.jp

racoo.hatenadiary.jp