らくうのBlog

LGBTQ+関連のあれこれ

同性愛について言ってはいけない言葉は?表現の自由は?(1)

悲しい現実ですが、インターネットには「同性愛って気持ち悪い」「気持ち悪いと思うのも多様性」といった差別的な表現がまだまだ見られます。もちろん、憲法内心の自由は保障されていますから、どのような思いを抱いても構いません。では、表現の自由も認められているので、表明しても問題ないかというと、これについては最高裁で否定されています。

 

ヘイトスピーチに関する裁判例
https://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken05_00037.html

 

いやいや、大阪市の条例だろ、それとも、いわゆるヘイトスピーチ解消法を持ち出すの?それは「本邦外出身者」に対する「不当な差別的言動は許されない」だろ。と思うかもしれませんが、附帯決議に次の記載があります。

 

■「ヘイトスピーチ」って何?
なお、同法が審議された国会の附帯決議のとおり、「本邦外出身者」に対するものであるか否かを問わず、国籍、人種、民族等を理由として、差別意識を助長し又は誘発する目的で行われる排他的言動は決してあってはならないものです。
https://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken04_00108.html


いやいや、附帯決議に意味なんてあるのかよ。と思うかもしれませんが…

 

■附帯決議
法的拘束力を有するものではないが、立法府としての意思が示されていることから政府はこれを尊重することが求められ、無視は出来ないことになっている。 
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%84%E5%B8%AF%E6%B1%BA%E8%AD%B0


確かに法的拘束力を有するものではないとされているので、直ちに逮捕されることはないでしょう。しかし適法行為でないことは明らかです。順法精神に則った行動に努めましょう。


問題となる事例を考えてみましょう。「同性愛って気持ち悪い」この程度の発言もできないなんて言論統制だろ!という人もいます。本当に問題のない発言でしょうか?現代では小学生でもインターネットを見ます。自分が同性愛者だと気付いた小学生が、この発言を見たらどう思うでしょうか?我が子が同性愛者かもしれないと思う親が見たら?同性愛者をいじめの対象にしているいじめっ子が見たら?いじめの後押しになりますよね。同性愛者をいじめることは正当ないじめなのですか?あなたがいじめの場面を見掛けたら、応援するのはいじめっ子の方ですか?いじめをする多様性も認めろ!ですか?これ、全然極端な話じゃないと思うんですよね。実際、いま現在でもここに書かれた事例は起きているのではないでしょうか。また、こういう不寛容な雰囲気では、カミングアウトを受けた親が自分の育て方が悪かったのではないかと自責してしまうという話もよく聞きます。


別の事例を考えてみましょう。現代において障がい者に差別的な発言をしても許されますか?同性愛者と障がい者を区別する根拠は?その区別する根拠は法律のルールの場で認められるものですか?あなたの独自解釈ではないですか?自分の事を疑いもせず正当化する人は「障がい者と同性愛者は明らかに違うだろ!」と思うでしょう。はたして本当にそうなのでしょうか?次に挙げる記事をご参照ください。

 

racoo.hatenadiary.jp

 

racoo.hatenadiary.jp

 

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例え表現の自由に制限が掛かっても、発言してはいけない言葉は存在します。順法精神に則った行動に努めましょう。

下記記事へ続く…

 

racoo.hatenadiary.jp